
目 次
はじめに
退職してから、もう10年以上が経ちます。
あの頃のことを正確には覚えていませんが、「喜び」と「戸惑い」が交錯していました、不思議な時期だった事は今でも感じています。
退職を迎えシニアの多くが、同じような経験をしているようです。 今回は、その当時を振り返りながら、このブログを始めようと思ったわけをお話します。
1.先に感じたのは「自由の喜び」だった
退職した直後は、とにかく解放感がありました。
毎朝の通勤、会議、締め切り、上司や部下への気遣い。 長年当たり前だったものが、いつかを境にぱっとなくなる。 「これからは好きなことができる」「時間は自分のものだ」という、じんわりとした喜びが続いていました。
最初の数か月は、その解放感だけで十分でした。
2. 年金額を見たときの、あの感覚
ただ、現実はすぐに届きます。
年金の振込額を初めて確認したとき、現役時代の給与と比べて、あまりの差に軽いショックを受けました。
「頭で理解していること」と「実際に体験すること」は、やはり別物でした。
これは私だけではないようで、将来について夫婦を対象にした調査でも「退職後の一番の心配はお金」という声が多く、「準備不足だ、後悔している」というシニアも少なくないようです。
ただ、「工夫次第でなんとかなる」という感覚も、少しずつ出てきます。その話はまた別の記事で書くつもりです。
3. 数か月後に感じた「きょういく・きょうよう」の壁
年金額のショックよりも、実はこちらの方が長く尾を引きました。
退職から数ヶ月が経過した頃、ふと気がつきました。
「今日、どこにも行く用事がない。」
「今日、誰かと話す予定はない。」
「きょういく(今日行くところ)」と「きょうよう(今日用事がある)」がない状態です。自由なのに、何をしたらいいのかわからない。
似たような体験は、多くのシニアが味わっています。平日の図書館やショッピングセンター、朝マックに、退職者らしき男性が所在なさげに座っている光景は、たしかに目に付きます。
振り返ってみると、仕事があったから「毎日の目的」があったのだと、改めて初めて気づいたのです。
4.「肩書き」がなくなるということ
もうひとつ、じわりと感じたことがあります。
現役の頃は「会社員」「○○部長」「○○の仕事をしている人」という肩書きがありました。それが退職後は、どうしても消えてしまいます。
久しぶりに会った友人に「今何されてるんですか?」と聞かれたとき、何を答えればよいか、少し戸惑ったことを覚えています。
肩書きとは、仕事だけでなく、「自分が社会の中にいる場所」を示すものでもあったのかもしれません。
5. そこから「何かしなければ」と動き始めた
戸惑いが続く中で、少しずつ「何かしなければ」という気持ちが出てきました。
体を動かすこと、人と関わること、学ぶこと、発信すること。 いろいろ試しながら、自分に合ったものを探していきました。
そして、このブログを始めることにしました。
きっかけは、「自分が経験したこと・悩んで考えて・調べたことを、同じ立場の人と一緒に考えたい」という気持ちです。専門家ではありませんが、同じ生活者として正直に書いていけば、誰かの「少しだけ気が楽になるヒント」になるかもしれません。そう思いました。
おわりに|このブログでやっていくこと
このブログ「年金夫婦の安心ライフ手帳」では、年金生活中心の70代前後の夫婦や、その予備軍の方に向けて、次のようなテーマをいろいろと取り上げていきます。
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お金・働き方:年金のやりくり、節約の工夫、無理のない副業
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健康・体づくり:室内でできる運動、筋トレ、生活習慣の見直し
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暮らしと楽しみ:近場の旅、趣味、日々の小さな楽しみ方
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整理・終活:片づけ、書類整理、相続の準備
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防犯・防災・生活安全:詐欺対策、災害への備え
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心・人間関係・悩み:夫婦関係、将来の不安、孤独感への向き合い方
専門家ではなく、同じ立場の一人の年金生活者として、「悩みや戸惑いを少し減らし、安心して暮らしを楽しむ」ためのヒントを、これからも地道に書いていきます。
同じような経験をお持ちの方、これから退職をお迎えの方、ぜひまたのぞいてみてください。